解決事例~不法占有者がいるビル一棟の明渡しに成功!~

目次

事件の概要

あるビルの所有者が長期間不在にし、その後死亡したことにより、無権利の第三者がビルの管理を勝手に行って賃料を得たり、店舗としてお店を経営したりしていました。

そのビルを買い取った会社様からご依頼を受けた事例です。

結果

無権利の第三者に明渡しを命ずる勝訴判決を獲得し、明渡の強制執行や新規賃貸借契約締結など、ビル1棟について無事に処理が完了しました。

解決方法

○一部の部屋については、不法占有者から別の第三者に占有が移転される危険性もあったため、訴訟準備として保全手続で占有者を確定しました。保全手続をせずに別の第三者に占有を移転されてしまうと、訴訟で勝訴判決を得てもその第三者には判決の効果が及ばず、「出て行け」と言えなくなってしまうからです。
保全手続の後、明渡請求裁判を複数提起し、全部勝訴することができました。

○一つの部屋については、第1審判決で勝訴判決がでたものの、相手方に控訴され、任意に明渡さなかったため、控訴審の判断を待たず、第1審判決の仮執行宣言に基づき強制執行も行い、無事終了しました(その後相手方は控訴取り下げ)。

まとめ

不法占有者の現住所が知れず、公示送達の手続をとる必要があるなど、複雑な手続きもあり、まさに不動産明渡の一生といった事案でしたが、粘り強く淡々と法的手続をとることで、無事に明渡等が完了しました。

ご依頼者様からも満足する結果が得られた、と感謝のお言葉を頂きました。

Utops法律事務所は、不動産の案件、弁護士でも頻繁に行うことはない仮処分、強制執行などの経験も豊富です。
不動産の案件でお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。

※依頼者様の同意を得て掲載しています。プライバシー保護のため簡略化して記載しています。

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